斉藤光学ブログ 観察のコツやマイクロスコープの情報などを掲載
髪の毛の観察
主に自動車部品や電子部品の検査に使われることが多い
斉藤光学のマイクロスコープですが、
近年、食品製造分野などからもお声がけいただくことが増えました。
この分野で問題になるのは異物混入、「毛」などです。
食品や原材料から見つかった毛が人毛なのか、獣毛なのか。
それによって、対応策は大きく違いますし、
対応が遅れればその間ラインを止めたままになるかもしれません。

走査電子顕微鏡などで識別できれば良いのでしょうが、
車が何台買えるのかというほど高価な装置。
各製造現場に1台ずつ置くのは夢のような話です。
でも、どこの製造工場でもマイクロスコープで確認できたら・・・。
確かに、時間とコストが節約できますね!

キューティクルの紋様や毛髄などの
違いが見えれば、
人毛と獣毛の区別がつくようです。
マイクロスコープでキューティクルを見てみました。
使用した機材はこちらです。
・SKM-Z200C-FHD2(セット照明無し)
・SKL-E コンバージョンレンズx2.0
・SKLS-D 簡易暗視野照明
・SKLS-K80D 高輝度LEDリングライト
・XCAPTURE-1 PC接続用キャプチャー装置
・WinROOF2023-mini フォーカス合成、計測ソフト

カラーリングした白髪(x1020)
透けているから毛髄が見えていますね!

黒髪(x765)
髪のアウトラインがぎギラついて見えるのは、
キューティクルが荒れているのと下から照らしているから。
・・・のり巻きみたい・・・
黒髪の場合は全く透けません。
カメラコントローラー(RC-HD133)でGAINとSHUTTERを、
WinROOF2023-miniでコントラストを調整することで紋様が見えるようになりました。
このように、毛の色や質によって少し微調整は必要になります。
また、毛に熱が加わわると蛋白質が変形したりするので、
キューティクルのエッジが見分けにくくなることもあるようです。
なので、キューティクルの紋様を写し取るスンプ法を使うことをお勧めします。
今回スンプ液が手元に無いので、替わりに液状ノリを使って簡易的に確認をしてみました。
(マニュキュアのトップコートなどは乾きが早いので、スンプ液が無い場合はそちらの方がいいかも知れません。)

液状ノリに転写したキューティクルの紋様(x765)
SKLS-Dで下から照らしているだけです。
ネズミの場合は山型(∧∧∧)にギザギザだとか。
毛色が薄く透かして見ることができれば、
ネズミの毛髄は人の毛髄より太く、梯子状をしているのも見えるそうです。
製造現場での一次検査にいかがでしょう?
デモ機でお試しください。
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