斉藤光学ブログ 観察のコツやマイクロスコープの情報などを掲載

正確に計測するには?

マイクロスコープはモニタに映す顕微鏡で測定器ではありませんが、
中には簡易計測ができる製品もあります。
USB接続マイクロスコープ
・モニタ接続マイクロスコープのSKM-Zシリーズ 
 ※要:キャプチャーデバイス(PCへマイクロスコープの画像を送れます)

これらマイクロスコープからの画像をPCのモニタで見ながら、画像ソフトウェアを使って計測します。

計測をする前に、マイクロスコープで使用する倍率それぞれの校正値を、
ソフトウェア上に登録する必要があります。 
この作業をいい加減に行うと計測結果に問題が生じます。 
(校正値とは1pixelが、実寸でどのくらいの大きさを反映しているか、の値です。) 
きちんと正確に登録しておけば、使用する倍率と同じ校正値を呼び出して、容易に計測を行うことができるのです。

この校正値をソフトウェアに登録する作業を「校正値設定」と呼んでいます。 
今日は校正値設定のポイントをいくつかご紹介します。

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先ず、校正値設定の仕方を簡単にご説明します。 
ご存知の方は、飛ばして【ポイント1】へどうぞ。

校正値を設定するために、画面上にスケールを映します。 
画像は当社のソフトウェアSK-Measureの校正値設定画面です。

画面は、画像計測ソフトSK-ViewerまたはSK-Measureソフトです。校正値設定するために、画面にスケールを映しています。

左上の赤い四角枠はSK-Measureで「自動」校正値設定をする時に使います。 
真ん中の赤いクロスラインは、「手動」校正値設定用の校正値設定線です。 
( SK-Viewerは手動校正値設定のみです。)

画面に映っているのは0.5㎜の方眼スケールです。 
今回は手動で校正値設定を行います。 
マイクロスコープのピントを、スケールの目盛りにしっかり合わせてから行ってください。

画面の中央に赤い校正値設定線を置き、方眼スケールの目盛りと重なるように位置を調整します。 
校正値設定線の線端を上下左右に引き伸ばして、任意の方眼目盛りの端に合わせます。 
その時XとY方向それぞれの校正値設定線に方眼が何個含まれているかを確認して、校正値設定のX、Yに実寸を入力します。

この場合、X=0.5㎜×8個=4㎜、Y=0.5㎜×6個=3㎜となるので、Xを4、Yを3、単位を㎜にします。 
入力スペースの下に表示された X=0.002976,Y=0.002976[㎜/pix] が、この倍率の校正値となります。

【 ポイント1】校正値設定に用いるスケールは精度の高いものが良い

校正値設定はスケールの目盛りを画面に映して行うので、ベースとなるスケールそのものが粗悪だと正しい校正値が取れません。

より高い精度を求めるのであれば、校正証明書やトレーサビリティ付きのスケールを利用したり、ブロックゲージを使って校正値を取ると良いでしょう。

【 ポイント2 】スケールの目盛り線自体にも幅がある

校正値設定線とスケールを重ねた時に、気を付けたいのがスケールの目盛り線のどこに合わせるのか、ということです。 
目盛り線自体にも幅があります。

校正値設定用スケールの画像。スケールの目盛りにも幅がある。

画面の切り抜きなので、ちょっと見辛いですね。 
線1本1本にも幅があり、測ってみたら0.01㎜でした。  

校正値設定線のX軸を重ねるのは目盛り線の上の際、下の際、どちらでしょう? 
Y軸は同じく左の際?それとも、右の際?

前出の校正値設定画面の中央をよく見ると、Y軸は縦線の左際、X軸は横線の上際に合っています。 
ですので、校正値設定線のX軸を左右に広げる時は同じように目盛り線の左の際に、 
Y軸を上下に広げる時も目盛りの上の際に合わせるようにします。 

校正値設定線とスケールを重ねた時に、スケールの目盛り自体にも幅があるので、スケールの目盛り線のどこに合わせるのか、ということが大切です。

拡大画像

【 ポイント3 】スケールを測ってみる

校正値設定が終わったなら、校正値が正しく取れているかどうか、 
実際にスケールを測ってみましょう。 
ポイント2で説明したように、線には幅があることをお忘れなく。

【 ポイント4 】 計測線の幅はできるだけ細く見やすい色に

計測する際に計測線自体が太いと邪魔になってしまいますし、見えない色でも困ります。 
SK-Viewer、SK-Measure、どちらのソフトにも「色設定」のボタンがあります。 
そこから線幅や色を変えることができるので、見やすくなるよう試してみてくださいね。

計測線の線幅や色を変えることができるので、見やすくなるよう変更してください。

色設定のメニューをクリックすると、色設定用のウィンドウが開きます。 
これはSK-Measureの画面ですが、SK-Viewerも同様に変更が可能です。

【 ポイント5 】 設定ファイル(iniファイル)のコピーを作っておく

万一、誰かが校正値をいじってしまっても、予めコピーを取っておけば大丈夫。
SK-Viewerを使っているならSK-Viewer.iniのコピーを、 
SK-Measureを使っているならSK-Measure.iniのコピーを、 
校正値設定が終わった後に作っておくと安心です。

iniファイルの場所:Windows(C:)>ユーザー>アカウント名>AppData>Roaming>SKC

但し、iniファイルを直接開いて中をいじってしまうと、 
アプリ自体が動かなくなってしまうことがあります。 
iniファイルはコピーを作るだけにして、中身を触らない方が賢明です。 
 
余談ですが、このiniファイルのコピーを他のPCへ持って行けば、 
同じ校正値で測ることできますよ。 
(その時は、ファイル名を元に戻すことを忘れずに。) 

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駆け足でご説明しましたが、いかがでしたか? 
校正値のこと、計測精度のこと、お分かりいただけましたでしょうか? 
 
一度きちんと倍率ごとの校正値を取ってソフトウェアに保存しておけば、 
あとは使用倍率の校正値を呼び出して、画面を見ながら計測をするだけです。 
 
SK-Viewerも、SK-Measureも、それぞれ最大20個まで校正値登録ができます。 
 
SK-Viewerは斉藤光学製品ユーザー向けの無償ソフトウェアで、ホームページからダウンロードが可能です。 
SK-MeasureはSK-Viewerの上位有償ソフトウェアで、デモ貸出しを行っています。 
 
気になる方がおられましたら、是非デモ用ソフトをお試しくださいね。

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よくあるご質問

よくあるご質問については、「FAQページ」をご覧ください。

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