斉藤光学ブログ 観察のコツやマイクロスコープの情報などを掲載
スパイラルタップを綺麗に見るには
このところ使い方のコツの話が多かったので、今日は久しぶりに観察画像をUPします!
観察物は某メーカーさんのスパイラルタップ、サイズはM3x0.5です。
こういった先の尖った細い物を見る時は、
横から見るのか、縦から見るのか、はたまた斜めに立てて見るのか、
方向次第で見え方がガラリと変わります。
なぜなら、光の当たり方が変わるから。
暗い所に合わせて光を強くすれば、元々明るいところは眩しくなるし、
明るい所に合わせて光を弱めれば、暗い所はますます見えなくなるし・・・。
HDR (ハイダイナミックレンジ) 機能の付いたカメラも増えましたが、
個人的に、暗い所がザラザラと見えて今一つな印象です。
「どうすればいいの?」とお困りの方も多いのでは?

今回はスパイラルタップを横、縦、斜めに置いて、それぞれ照明を工夫して撮影してみました。
使用したマイクロスコープはモニタダイレクトマイクロスコープのSKM-V300B-FHDなので、
画像保存のためXCAPTURE-1を使用しています。
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【横向きに置いて見る】
このような棒状のワークを見る時にはV型観察台:SKS-V01を使うと便利です。
V字の溝にワークを置くので、転がりを防止できるほか、反射光で全体が柔らかく照らされ見やすくなります。
実は地味に人気が高いオプション品です。

① SKM-V300B-FHD_x40
機種標準照明:SKLS-H使用
ワークの一番高さのある所にピントを合わせています。
照明の取付位置でも映りが若干変わってはきますが、
ワークのハレーションが比較的大きいので拡散フィルターを付けてみましょう。

② SKM-V300B-FHD_x40
機種標準照明:SKLS-H(拡散フィルター)使用
拡散フィルターに交換しただけです。少し見易くなったでしょうか?

③ SKM-V300B-FHD_x60
機種標準照明:SKLS-H(拡散フィルター)使用
WinROOF2023-miniでフォーカス合成してみました。
倍率を上げてフォーカス合成をかけると、素地の凹凸や切削あとが良く分かります。
【真っ直ぐ立てて見る】
画面中央に真っ直ぐ立てて、SKLS-Hだけで見ています。

④ SKM-V300B-FHD_x35
機種標準照明:SKLS-H(拡散フィルター)使用
焦点深度が深いSKM-V300B-FHDでも、
さすがに先端からタップの根元までを一度に見ることはできません。(22㎜ぐらいありました。)
フォーカス合成をかけると、

⑤ ④の条件でフォーカス合成した画像
【斜めに立てて見る】
治具で斜めに立てて見る場合はV型観察台は使えないので、どうしても影が多くなってしまいます。

⑥ SKM-V300B-FHD_x35
機種標準照明:SKLS-H(拡散フィルター)使用
見えない部分に自在ホルダ付きの照明を当ててみると、

⑦ SKM-V300B-FHD_x35
自在ホルダ付きLED拡散照明:SKLS-A-1
⑥で見えなかった場所に光が当たりましたね。

⑧ SKM-V300B-FHD_x35
機種標準照明:SKLS-H(拡散フィルター)使用
自在ホルダ付きLED拡散照明:SKLS-A-1
二つの照明を一度に使うと、影の部分がだいぶ少なくなりました。
更に・・・。

⑨ ⑧の条件でフォーカス合成した画像
通常は手持ちで検査をして、報告書などを作成する時にフォーカス合成をする方が効率がいいと思います。
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欲を言えば照明は一つで済ませたいものですが、このように凹凸が沢山あるワークは、
全ての箇所に一度に均一な光を当てるのがとても難しいです。
見たい所にどのように光を当てて、どのような検査をするか。
お気軽に、デモ機でお試しください。
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