斉藤光学ブログ 観察のコツやマイクロスコープの情報などを掲載
マイクロスコープの「絞り」と「光」で映りを劇的に変える!最適な調整ノウハウを解説
「マイクロスコープで見た対象物のピントが一部しか合わない」
「もっとくっきり観察したい」とお悩みではありませんか?
斉藤光学のマイクロスコープ(可変倍率式・ズーム式)には、写真用カメラと同じように「絞り機構」が搭載されています。

矢印部分が絞り機構。
左がSKM-V300B-FHD、右がSKM-Z300C-FHD2です。
今回は、SKM-V300B-FHDを使用し、「絞り」と「照明(光)」の調整で観察像を綺麗にする3つのポイントをご紹介します。
【 ポイント1】絞りを開けるほど「明るく」なるが、「ピントの深さ」は浅くなる!
何を当然のことを・・・と、カメラに詳しい方には笑われてしまいそうですが・・・。すみません、私、この会社に入るまでよく分かっていませんでした。
絞り調整の基本ルールは次の通りです。
・絞りを「開く」:光がたくさん入り明るくなるが、ピントの合う奥行き(被写界深度)は浅くなる
・絞りを「絞る」:光が減って暗くなるが、ピントの合う奥行きは深くなる
さて、V300Bの絞りは7段階あります。
(※ズーム式の絞り機構はクリックタイプではなく、連続タイプで 「O(OPEN)⇔C(CLOSE)」となっています。)
とくに目盛りを付けてはいませんので、右に回り切った所を0として、左に回すほど数字が大きくなると思ってください。

画像A:絞り2

画像B:絞り4

画像C:絞り6
これら3つの画像は、ピント位置・照明の位置・照明のボリュームを変えていません。
違いは絞りの開き具合だけです。
(画像Cの撮影時に、ちょっと袖が基板に触れちゃった可能性も。気持ち右にズレてますね・・・)
絞りを開くほど明るくなり、焦点深度が浅くなっているのが分かると思います。

画像Bに〇をしました。
水色の○は画像Aと、黄色の○は画像Cと、見比べると分かりやすいと思います。
画像Aの方は暗いですが、文字がくっきりしています。
画像Cの方は明るいけど、黄色で○をした箇所がボンヤリしています。
【 ポイント2 】絞りと照明の「バランス」をとろう!
絞りの開け閉めと、照明位置やボリュームなどで調整してみてください。
下の画像は一例です。

画像D:絞り2にして、照明位置を下げた状態。
照明のボリュームは最大です。
光量を上げた分、前出の画像Aより明るくなりました。ピントが合っている範囲も、画像Bより少し深くなっています。
画面の暗さが気になる方は、光量の大きいSKLS-K110D (オプション照明)を利用するのもいいと思います。
(今回はSKM-V300B-FHDのセット標準照明を使っています。)
【 ポイント3 】絞り過ぎに注意!
ここまでのご説明で、 「焦点深度が深くなるなら、明るい照明を使って絞るほどいいのでは。」
という疑問が出てきた方もおられるのではないでしょうか?
先ほどご紹介したオプション照明を使うのも一手ですが、絞れば絞るほどいいわけでもないのです。


画像Bを拡大して切り取ったもの
画像Dを拡大して切り取ったもの
お分かりでしょうか?
滑らかさがほんの少し違って、絞った方がちょっと粗い印象です。
ここでは違いが分かるよう、かなり拡大して切り取りましたが、モニタ上の大きさではほとんど違いは分からないです。 ですが、絞り過ぎるとワークによっては綺麗に見えないこともあるということを、頭の片隅にでも入れておいていただけると良いかと思います。
いかがでしたでしょうか?
絞りと光の話題はマイクロスコープに限ったことではなく、カメラを使用した製品いずれにも関係していることです。
大事なのは「見たいところが綺麗に見えるよう、ワークに合った調整をする」こと。
弊社のマイクロスコープは手軽に絞りや光を調整できるので、どなたでも簡単にお使いいただけます。
既に弊社製品をお使いの皆さまも、試してみてくださいね。
これから、という方も、お気軽にデモ機でお試しください。
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よくあるご質問
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